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宜野座のコラム

地元ガイドと一緒に鍾乳洞探検にチャレンジ! 松田鍾乳洞

投稿日:2022/06/02

最終更新日:2024/04/02

宜野座村松田区にある松田鍾乳洞では、地元ガイドの案内で鍾乳洞内を探検できるプログラムが一年を通して可能です。歩道の無い最低限のタラップのみが設置された鍾乳洞内は、照明も無くヘッドライトの明かりのみで暗闇の中を進むという、本格的なコースです。  そんな松田鍾乳洞でガイドをする小渡 克利(おど かつとし)さんに鍾乳洞の楽しみ方をお聞きしました。

 

 

 約2時間の「ウーヌメー洞たんけんコースと 約1時間の「

ウーヌメー洞さんさくコース」

上記ふたつのコースでは、ヘッドライトに長靴、ヘルメットを装着して鍾乳洞内を進みます。  「何度も訪れてくれるお客さんもいるし、こんな珍しい鍾乳洞ははじめて!と驚く人もいるよ」と話してくれるガイドの克利さん。松田鍾乳洞では県内で見ることのできる鍾乳石のほぼ全てが確認されており、それらの鍾乳石が触れられるほど近い距離で観察できるため、成長過程の小さな鍾乳石なども間近に見ることもできます。  「ウーヌメー洞さんさくコース」は約1時間。さまざまな種類の鍾乳石をヘッドライトで照らしつつ観察しながら進みます。また、さらに時間の長くなる約2時間の「ウーヌメー洞たんけんコース」は、洞窟の奥深くまで進むコースとなっており、より本格的な探検家気分を味わうことができます。ちょっぴり怖いかも?と不安に思う方はまず「ウーヌメー洞さんさくコース」からチャレンジするのがおすすめとのことです。  沖縄県の中では特出して有名な観光地ではない宜野座村に訪れるのは、どちらかと言うと「沖縄通」で、何度も来沖している観光客の方が多いです。そんな沖縄を知り尽くした人でも「知らなかった」、「楽しかった」と言っていただけることが多い人気のプログラムです。

 

「まつだんちゅ」と一緒に楽しむ 鍾乳洞ツアーは宜野座オンリーワン  

松田鍾乳洞を管理する松田地区体験交流センターにガイドとして登録しているのは20名以上。みなさん、本業のかたわら予約が入るとガイド業務をこなします。さらにガイドのほぼ全員が宜野座村松田区在住。先祖代々松田区民という人も少なくありません。「うちはまだ歴史が浅いよ」と克利さんは言いますが、それでも松田に移り住んだのは祖父の代とのことで100年近くになると言います。  一部、英語対応のできるガイドは松田区民ではないものの、それでも宜野座村民ばかり。鍾乳洞の話はもちろん、松田ならではの歴史や文化の話は、どれも興味深いものばかりです。  小さいころから慣れ親しんだ地域を愛する皆さんから聞くのは、宜野座を、そして松田区を知り尽くした地元民ならではのお話ばかりです。そして、気さくなガイドの皆さんと話が盛り上がってしまうことも、楽しみのひとつと言っていいかもしれません。

 

 1ガイド1グループだからできる 「おもてなし」

感染症対策として、ガイド中のマスクの着用等はもちろん、2022年6月現在は午前1組、午後1組限定で開催(※状況によって開催数は変更になる場合があります)されているのも安心。広い鍾乳洞で別のグループとはすれ違うことなく、洞窟を独占できます。  そのため、人数や年齢や会話の内容から興味のある話題を話してくれます。「鍾乳石をじっくり見たい人もいれば、生き物に興味のある人もいる」そういって克利さんはツアーの出来事を楽しそうに話してくれます。  目の前に鍾乳石が観察できるだけでなく、運が良ければ沖縄県天然記念物の「クロイワトカゲモドキ」や、絶滅危惧種のコウモリなどを見ることができるため、立ち止まるスポットの時間配分はグループそれぞれ。また、「ウーヌメー洞さんさくコース」では、5歳から参加可能とはいえ最低限のタラップしか無い足場の悪い鍾乳洞内を進むため、ガイドの細かいケアが心強いです。  鍾乳洞内には自己責任にてカメラ等も持ち込めます。

 

 専門家も驚く「未知の鍾乳洞」  

「小さいころは、鍾乳洞がとても怖い場所だった」と克利さん。  2013年の松田鍾乳洞周辺環境活用整備の事業が行われるまで、鍾乳洞は鬱蒼と木々が生茂る神聖な場所として地元民も近寄らなかったと言います。その整備事業では、専門家の測量により鍾乳洞の内部が細かくデータ化され、地質学的な知識はもちろん生息する生物などの情報等も網羅。  まだまだ謎が多い松田鍾乳洞では近年にも専門家が訪れ調査を継続しており、続々と新しい発見があるそうなので驚きです。それらの専門的なお話を克利さんらガイドの皆さんから聞くことができます。  「地元のおじちゃん」といったにこやかな克利さんさんですが、5年ほど先輩ガイドのサポートをしつつ知識を増やし一人前のガイドとなったそうで、その専門知識も多岐に渡ります。  鍾乳洞の種類や、珍しいもの、貴重なもの、そして松田鍾乳洞でしか見られないものなど、是非実際に訪れて体験してみてください。

 

 何を持っていけばいい?いつが一番いいシーズン?雨の日はどうなるの?  

鍾乳洞の内部は、その土地の平均気温とされており、松田鍾乳洞ではだいたい20~23度とされています。しかし、水の流れる内部は思ったより湿度が高く、また足場の悪いところを進むので意外と汗をかきます。つなぎを着用もしくは汚れてもいい服装での体験となりますが、男女別のシャワーも完備していますので、タオルや着替えの肌着、靴下などもあるといいかもしれません。4月から5月上旬くらいはテナガエビの産卵の時期となり、運が良ければ小さなテナガエビを見ることができたりしますが、基本的に一年中楽しめるアクティビティです。また、雨の日も開催していますので、天候に左右されずに楽しめます。ただし、川の水が増水するほどの雨の場合は、安全上の観点から中止となります。もちろん夏場も体験できるものの、「真夏の13時ごろは暑くておすすめできないよ…」とのことでした。  また、全てのプログラムは前日16時までにご予約ください。

 

 汚れるのはちょっと…という方にもぴったりの「史跡めぐりとメーガー洞見学コース」がおすすめ

「ウーヌメー洞さんさくコース」と、「ウーヌメー洞たんけんコース」は、ともに長靴とヘッドライトなど装備も本格的ですが、「史跡めぐりとメーガー洞見学コース」では30mほどの遊歩道から、目前に広がる鍾乳洞を気軽に見ることができます。  こちらのコースでは、琉球王府時代の面影を残す周辺の史跡をガイドと一緒に巡るため、沖縄の歴史や文化に興味があるという方にもおすすめです。付近の集落は、昔ながらの赤瓦や入り組んだ小道などがあり、ゆったりとした時間が流れるひとときを楽しむことができます。  時間に余裕のない方には、メーガー洞見学(ガイドなし)も可能です。そのほか、松田地区体験交流センターでは宜野座村のお土産の販売や松田地区体験交流センター限定のクロイワトカゲモドキの色塗り体験もあり、ゆんたくしながら宜野座ならではの体験ができます。

取材日2022年5月15日

更新日2024年4月1日(料金改定)

基本情報

店舗名|事業者名
松田鍾乳洞
営業・受付時間
予約受付時間 9:00〜16:00
お問い合わせ先
098-989-8100(松田地区体験交流センター)
URL
https://matsuda-kucha.jimdofree.com/
その他

ウーヌメー洞たんけんコース  
[所要時間]約2時間
[料  金]大人 6,000円 10才〜中学生まで 4,500円
[参加対象]10才〜元気で健康な方
※料金は2名からの金額です。1名の場合は追加1,000円いただきます※保険料、ガイド料、装備レンタル(軍手、ヘルメット、ヘッドライト、つなぎ、長靴)が料金内に含まれます

ウーヌメー洞さんさくコース
[所要時間]約1時間
[料  金]大人 4,000円 5才〜中学生まで 2,500円
[参加対象]5才〜元気で健康な方
※料金は2名からの金額です。1名の場合は追加1,000円いただきます。※保険料、ガイド料、装備レンタル(軍手、ヘルメット、ヘッドライト、長靴)が料金内に含まれます※つなぎレンタルは含まれていません。多少汚れてもよい長袖・長ズボンでご参加ください。つなぎレンタルの場合は1着500円となります。

史跡めぐりとメーガー洞見学コース
[料  金]大人 2,500円 小学生〜中学生まで 500円(未就学児無料)
[参加対象]元気で健康な方
※料金は2名からの金額です。1名の場合は追加1,000円いただきます。※普段の服装で体験が可能です

 

[基本情報]

全コースの開催時間 10:00・13:00・15:00
全て前日16 時までの予約制となっております  ※メーガー洞のみの見学も可能です。大人500円、小〜高校生300円。ガイドは付きません

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